今月の頭ぐらいから玄関の扉を開けると、だんごむしの墓場が視界に入るようになった。毎回、だんごむしの墓場を見て何かを思うがすぐに忘れる。
供養、掃除、なぜだ、人ん家の前で死ぬな、なぜ複数、またか、私もまた、舌打ち、せやった、そか、しんだだんごむし~。
いまこうやって毎回感じていたことを記憶の底からぼんやり引き揚げると、おしりかじり虫の替え歌でご陽気に外に出る日があったことに驚く。隣に死が転がっているのに。
調子が悪い時、虫の夢を見る。
グレーゴル・ザムザもびっくりな感じの夢を詳細に伝えることも出来そうだが割愛。しかも大きめの愛だということをわかっておいてほしい。汗まみれの瞼が大急ぎで開く程に気持ちが悪い。
こういう調子の悪さ、またはストレスが溜まっている時、ラジオに送る文章を書くと、普段と違う文字が出てくる。このテクニックというかライフハックというかどうでもいい隠しコマンドに気づいた結果、自分と伊集院さんの上に「?」が浮かんで、結果めちゃくちゃ笑って元気でたのが先週。マジ、どう思ったんだ?ひとりで爆笑しながら送信した記憶はうっすらあるがプロセスが全く思い出せなくて震える。
その夜、また虫が現れ、朝にもまた虫が現れた。なにもない。いつもの嬉しいを聴いてもまだ力が戻らない。なにが原因か考える。
ビタビタに詰められたスケジュール。
新しく始めたけどうまくいかないこと。
またね、ってのが嘘みたいに聴こえる時間。
うるせぇ事全般。
伸びた髪とアホみたいなおまじない。
キリがないので、またタバコを吸う。
今現在ドン底なのか?という問いに関して、鼻で笑えるぐらい気楽だし、前よりはよくなってる。そして、いまある2つの考えが完成する頃には、めちゃくちゃ笑っていると思う。まぁ、いい。
とか思ってると、突然、何かにすべてのパワーを削がれる。ハイドラみたく立ち止まった後、爆速で進むわけではない。最高速度に達しないものの、一定の、ある程度の、可もなく不可もない、扱いやすい速度で動くワゴンスターのことを思い出して、あさぼらけ。
先に、いまある考えの1つをここに置いておきたい。にちようのよるになりたい。
にちようのよるになって終わりそうなヤツを終わらせずにげつようのよるまで乗っけてやりたいし、にちようのよるになったときににちようのよるから逃げれるようににちようのよるになりたい。最強のフクロウに似たでかい風呂敷が広がったのでこのままリビングのラグとして使う。
最近気づいたが、自分の底に潜っていき深い場所に向かっている時は、かなり攻撃的な性格になっていることに気づいた。こういう当たり前のことに今更ながらブチ当たる。最近めちゃくちゃブチギレてる。温厚、たなかさん優しいですよね、いいヤツ、たなかくんは大丈夫。浅瀬の時しか見てないからこう思われてるのかと合点がいった。白目剥いてブルブル震える遊び、というか他人からすりゃただの奇行だとかを見せてやりたい。
どうするかの選択肢が二択以下、そして底の方を彷徨く時は、躊躇なく色々と踏みにじってることを最近になってようやくわかった。陸に上がる頃、誰もいない現象はこういうことだったのかといまさら解決。あの人もいなくなりそうだけど、いまはそこにいたい。わがままだけど、いなくはならないでほしい。
あともうひとつの考えは、坊主氏にだけこっそり教えた。最高にどうでもいいけど、計画を思い出す度に笑ってしまう。手元にもうあるからいつでも世界はひっくり返せる。爆弾みたいな書き方だな、これ。
こうやって行間を空けるごとに1つ捨て、また拾って同じ箇所に集まっている様は、だんごむしの墓場みたいで、誰にも邪魔されないし、判断に迷ってるうちはどこにもいかない。が、近々一掃してやりたいと思ってはいる。
たぶん、今日のよるもキモい虫が夢に出る。
フクロウって虫食ったりもしてるから、ま、これがペレットだと考えれば消化はしてるよ。
よろしく。もう何も思いつかないけど
お前の横にはいるからこっちおいで。
そしてなにも思い付かないが、思い付かないなりにとにかく何かを変えたくて今日、髪の毛を切った。
ジャンボだんごむし1匹分の毛が
床に転がっていた。
ここもまただんごむしの墓場。
7月。
さようなら。
タナカフクロウ🦉
タナカフクロウの巣
タナカフクロウの巣です。
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