またラジオをタイムフリーしていると、オードリー若林の話と伊集院光の話が刺さった。
今週のエアマックスの話だ。全員リアタイかTFしてる前提で話を進めるが、なぜか刺さったあの話を聞いていてふと思った。
「オレのエアマックスってなんだろう?」
すぐに14~16歳ぐらいの記憶の蓋に手をおいた。特におもいでのない人生の蓋を開けるのは勇気がいる。なにも変わってないことへの不安か、やっすい黒歴史に飲み込まれたら戻れるのか?お前はほら、あの時の選択肢がさぁ?などと、えぐい先制攻撃も浮かんでくる。が、アメスピと奇声とSEXと貯金の額で丸め込めそうだったので解決。
蓋を開ける。
あの時、欲しかったものか。以前、ブログで記した通り物欲はなかったはずだ。金を貯めて買うという選択肢すら浮かばないぐらい抑えて生きてきたから。なんだ?あるか?
考えながら、大阪のあの時の実家に戻り、架空トイザらスのチラシを広げる。ゲームとたくさんのおもちゃが値段と共に広がっているが微妙にわくわくしない。架空トイザらスも架空街も架空学校も歩いたが、何もない。
なんや。
「そうか、布団や!UCMEや!」
完全に閃いた。家の中だった。
あの時も、外じゃなくて家の中だったんだ。
お笑いもすきだったが、あの時はプロレスがえぐい勢いですきだったことを思い出した。
家中にあるありったけの布団を全て重ね、
弟にツームストンパイルドライバーをかけ、エプロンサイド方向こと玄関に走っていっては部屋を突っ切り戻ってきてスピアーを食らわせ、起き上がってはRKO、起き上がってはDDTを連発し弟の首を痛め付けてたんだ。もう少し天井が高い家だったら躊躇なくスワントーンボムが出来るのにと悔やんでいたこともハッキリ思い出した。
そう、布団とU Can't see MEのあのTシャツだ。完全なジョン・シナ世代。テイカーの入場に心奪われ、ジェフハーディーの格好を真似して、シャワー浴びながらHHH。母親から電話がかかってきたらオートンの入場曲の着うたが流れるぐらいすきだった。
そうそう、なにがPlease DO NOT try this at homeや。ミステリオが左膝を5回手術したのも何回も聞いたわ。危ないのも知っとる。でも、真似したくなんねん。油性ペンで弟の体に翼と十字架のネックレスのタトゥーを書き、腕にペプシのロゴ、☆、お腹にmexicanの文字、弟の体にエディットレスラーみたいな改造を施しまくるくらいすきやねん。
完全にWWE熱が上がってきた。
「あー、あいつもいなくなったか。」
「中邑すごいなー。」
「Networkなぁ。」
「無観客か。あ、モニターついたんだ。」
そんなかんじだったな。試しに久しぶりにちゃんと見るとマッキンタイアがえぐいことになってて少し笑った。全然見てねぇや。あの静かな入場どこいった?
…思ったより蓋が開いたことで、経過した時間と、この文字数に驚き、そして引いた。
そして、伊集院光の話を思い出した。
あまちゃんと羊羹の話。ぼんやり思ってた考えが、あの羊羹の例えでめちゃくちゃ納得がいった。これも聴いてる前提。
あの時、オレは1週間待ってたんだよ。
いま、WWEを見ても店出てすぐ食う8本目のあの羊羹のように不味くなるかもしれない。現に、鬼滅はそれが8本目の羊羹状態でリタイアした。あの時買えなかったゲームや服なんかも待ってねぇからトキメかないし、どうやったってあの頃の俺を迎えにいけない。
でも、オレはRAWもSDも待ってたんだよ。
開けてみた結果が、これか。
気づいたらUCMEとプリントされている黄緑や青、赤、黄色といったカラフル極まりない色のTシャツを通販で探してた。
ちょっと家のなかが楽しくなった。
こういう、ラジオからはみ出る瞬間がたまらなくすきだ。ありがとうラジオとあの頃。
信じられないぐらいダサい色のTシャツで
俺を迎えに行こうと思う。
聴いてほしかった話でした。
誰かに伝われ。
タナカフクロウ🦉
タナカフクロウの巣
タナカフクロウの巣です。
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