大掃除の話



大掃除をじわじわはじめている。


懐かしいモノを見つけて思い出に浸り、気づいたら1時間経ってる。みたいなことは全然ない。捨てるものはキッチリ捨てる。懐かしいゲームを見つけて、気づいたら2時間もXiをしていた。みたいなこともない。サイコロが無限に増える夢も見ない。やることはやるのだ。

カーテンレールの上をアルコールで拭いたあと、指でスーーッとなぞる。嫁をいびる姑のアレごっこを一人でやって架空の嫁の粗を探す。

粗なんてない。自分でやってんだから。
満足。



しかし。しかしだ!
今回の大掃除が全く進んでない。



めちゃくちゃ行く手を阻む存在を発見してしまったのだ。

ボロボロの衣類である。

さっきのカーテンレールを掃除してた時の事。都合の良い雑巾が全然見つからなかった。「そうだ。2軍落ちして、寝間着落ちしたあげく、パジャマの3軍になってるようなクソTシャツを切って、雑巾にしよう。そうしよう。」


ナイスアイデア。

ハサミを手にした俺は、なんの躊躇もなくザックザックとTシャツを切った。カーテンレールの上のまぁまぁな量の埃に引きながらも、キレイに拭きあげた。よし。あそこもアルコールで拭こう。あれも切ろう。やるぞ。
 
やる気になって気合いが入った瞬間、ふとフローリングを見ると無惨な姿のTシャツが横たわっていた。



…これが、めちゃくちゃエロかった。



もうエロい。エロすぎ。横方向にバッサリとハサミで切られた無惨なTシャツが、とんでもなくエロく仕上がっていた。


「コレ篠崎愛が着たら、下乳どころか上乳までポロリやでぇ!!乳首丸見えやがな!!」
と、思った。着てみた。



鏡を見ると、乳首を出した成人男性が立っていた。めちゃくちゃ笑ってしまった。



ここから完全に「エロい服作り」に着手してしまった。

3軍落ちしたTシャツを見つけ、ガリレオばりに計算して切る。着る。乳首出る。クソォ!

3軍落ちしたTシャツを見つけ、ガリレオばりに計算して切る。着る。乳首出てない。よし!

こうして、めちゃくちゃエロい服が完成した。次は、下だ。



よれたボクサーパンツの中でもトップクラスによれたボクサーパンツを探す。めちゃくちゃ丁寧にハサミを入れ、信じられないほど計算しながら、布を切る。

こうして、クッソエロいTバックが完成した。しかも、1発で。

天才かよ。

鏡を見ると、とんでもなくエロい成人男性がそこに立っていた。クソ笑った。
そのまま、カーテンレールの上を少し拭いてみた。綺麗になった。鏡を見た。クソ笑った。

爆笑しながら、時計を見ると2時間も経ってた。タイムフリーで再生したハライチのターンもいつの間にか終わっていた。ネコちゃんニュースのとこは覚えてる。鏡に写るクソエロい成人男性は愕然とした。

どこも綺麗になってない。
肌色の面積が大きくなっただけ。

こうなると、やる気が出ない。終了。
まさか、ボロボロの衣類に行く手を阻まれるとは思いもしなかった。エロいんだもん。



エロい服を脱いでるときに悲しい気持ちになった。体も冷えていた。心のバランスをとるためにスーツ着てやろうか!とも思ったが、もういい。なにもかもおしまいだ。こうして無駄な時間を過ごしてしまったのだ。さようなら、時。


今日もカーテンレールの上だけが綺麗な部屋で、タナカは寝る。おやすみ。





ということで、ここまでタナカのブログを読んでくれた人ありがとう。

あなたは、大掃除の途中でエロい服を作るような人間になっちゃダメだよ。




でも、1つだけ教えとく。

「Tバックは、なんか落ち着かない」





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